アメリカの北朝鮮に対する考え方

北朝鮮の核、安保理制裁は「今後の話」…米大統領
ブッシュ米大統領は8日、北朝鮮が6日に行われた米朝接触で、6か国協議への関与継続を明確にしたことに関連し、同協議に替わる選択肢とされる国連安全保障理事会での制裁論議について、「今後の話だ」と語り、急がない姿勢を示した。米FOXテレビとのインタビューで語った。

 また、金正日総書記についても、「ミスター」の敬称こそ用いなかったが、非難は控え、北朝鮮の6か国協議への復帰を促した。

 大統領は、北朝鮮に影響力を持つ中国の胡錦濤国家主席と、朝鮮半島の非核化が共通目標であることを確認しているとして、中国のより一層の努力による外交解決が可能との見方も強調した。


 上記の記事を見て、ブログに掲載しようか迷っていたアーミテージ前米国務副長官のインタビューを掲載する事を決めた。全文掲載は多すぎるので抜粋になるが、アーミテージ前米国務副長官のコメントと今回の記事が一致する。日本にとって多少ショッキングな事もあるが、日本とは違うアメリカの思考を見ておくのは必要な事だと感じてもらえると思う。

日経のNET EYE アーミテージ前米国務副長官に聞く
――北朝鮮による核実験の可能性が取りざたされている。

 「北朝鮮は核実験をしないだろう。韓国からは肥料を手に入れ、中国からは食糧も得た。 北朝鮮に核実験の能力はあるだろう。だが、彼らはそれをする必要はない。米朝双方とも北朝鮮が核保有国であるとの認識では一致している」

一連のアーミテージ氏とのやりとりを簡単にまとめると以下のようになる。

1.北朝鮮をすでに核保有国家として認識している。
2.北朝鮮が核実験を実行する可能性は極めて低い。
3.ブッシュ政権が日本、韓国に事前の通達もなく、電撃空爆することは絶対にない。
4.北朝鮮だけでなく、中国も米朝対話の再開を熱望している
5.米朝対話はあくまでも6カ国協議の枠内で再開する
6.核問題などに対する北朝鮮の対応次第では、ブッシュ政権高官による訪朝もありうる
7.ブッシュ政権の目標は北朝鮮の「体制転換」ではなく、「態度の変更」である


ここから以下は編集委員の見解になる。
 アーミテージ氏自身も言外に認めたように、中国はブッシュ政権の圧力もあって6カ国協議の設定に応じたが、本音では米朝2国間対話での解決を望んでいる。実際、様々なルートを通じて、中国は米国に北朝鮮のメッセージを伝えており、その中にはライス国務長官による訪朝の可能性を模索するものまである。米中双方の外交当局は公式見解として、こうしたやりとりを否定しているが、外交の最前線ではこうしたやりとりが今も続いている可能性が高い。ライス長官の右腕として、北朝鮮問題を取り仕切るヒル次官補による訪朝について「可能(possible)」とアーミテージ氏が認めたのは、こうした裏事情があるからにほかならない


 一方の中国も「アジアの盟主」を狙う国としての面子がある。北朝鮮が核問題をさらに深刻化させ、米国を「本気」にするのは得策でもない。米朝対話の再開をあの手この手で米側に働きかけたからには、北朝鮮にも一定のにらみを利かせ、米朝間の交渉を「実」のあるものにしなければならないだろう。台湾の独立問題や2008年の北京五輪の開催をにらみ、米中関係を一定の安全水域に保つためにも北朝鮮問題で米側に「貸し」を作るのは悪い話でもない。


 なるほど、と思う見解ではある。しかし、アメリカに貸しを作るために中国に働きかける場合でも、日本を安売りするような事はしてはいけない。日本人が母国を愛せなくなるような事は絶対に避けるべだと考える。

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